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星の王子さまの原画、山梨県で発見 世界で6点目

2007年04月04日06時23分

 世界的なベストセラー、サンテグジュペリの「星の王子さま」の挿絵の原画が山梨県内の美術館所蔵品から見つかった。サンテグジュペリの自筆で、47点あるとされる原画はほとんど行方が分からなくなり、発見された原画は今回を含め世界で6点だけ。日本では初めてだ。

写真日本で見つかった「星の王子さま」の挿絵の原画(上)と初版本

 所蔵していたのは、世界の絵本作家の作品を紹介する美術館「えほんミュージアム清里」(山梨県北杜市)を主宰する渋谷稔さん(60)。94年、東京で開かれた古書市で見つけ、20年近くサンテグジュペリを研究してきた中村祐之さん(55)が調べた。

 その結果、(1)裏面に初版本に掲載する範囲が鉛筆で指定されている(2)初版本と同じページ数が記載されている(3)サンテグジュペリが愛用した薄い「オニオンスキン紙」が使われている、などの特徴があった。

 A4判ほどの大きさの紙に描かれていたのは、王子さまが巡る「四ばんめの星」の「実業屋」。書類に目を通すのに忙しく、王子さまが来ても頭を上げようとはしない。

 フランスから来日したサンテグジュペリのおい、フランソワ・ダゲーさん(81)も保存状態がいい原画の発見に満足そうだ。

 「星の王子さま」は第2次大戦中の43年、米国で出版され、日本では53年、仏文学者の故内藤濯(あろう)氏の訳で岩波書店から刊行された。販売部数は世界で8千万部を超えたと言われ、著作権が切れた05年以降、日本では新訳の出版が相次いでいる。

 原画は、今月25日から東京・銀座の松屋で開かれる「サン=テグジュペリの星の王子さま展」で公開される。

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