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日中で「三国志」アニメを共同制作 来春、中国全土で放映

2007年05月19日16時34分

 中国・三国時代の歴史を描いた「三国志」のアニメ番組が日中で共同制作され、来年4月から中国全土でテレビ放映されることになった。日本アニメの多くは中国で下請け制作されているが、一緒に物語を作り上げるのはほとんど例がないという。業界関係者は「日中で共同制作するモデルケースになれば」と期待している。

 共同制作するのは、東京都中央区の番組制作会社「フューチャー・プラネット」と、中国中央電視台(CCTV)の系列企業。日本のアニメ制作技術やキャラクターの商品化などのノウハウが評価されたという。両社は18日に北京で正式に調印した。

 業界関係者によると、中国ではアニメ人気が上昇し、日本アニメの人気も高い。中国政府はアニメ産業の育成に取り組み、動画制作技術は向上しているが、絵コンテなど物語の進め方は日本側に一日の長があるという。

 フュ社はドキュメンタリー番組や映画を多く手がけてきたが、アニメの制作実績は乏しい。実際の制作は、米ウォルト・ディズニー社の日本法人でアニメ制作をしていたスタッフらが立ち上げた会社が担う。

 原作は、劉備や曹操らの活躍を描いた歴史小説「三国演義(三国志演義)」。1話約30分の番組を52本制作し、1年かけて放映する。三国志は中国でも人気が高いが、テレビアニメとして放映されるのは初めてという。中国社会科学院の三国志学会に監修してもらう。

 日本側が絵コンテ、中国側が脚本やアニメ制作、キャラクターデザインを担当する。総制作費は約6億円で、うち日本側が約4億円を負担する。

 フュ社は「日本ではあまり知られていないエピソードを盛り込み、これまでとはひと味違った三国志にしたい」としている。

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