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明治の政治家・副島種臣の書70点紹介 東京の五島美術館で

2007年05月26日17時16分

 明治時代の政治家、副島種臣(1828〜1905)の書約70点を紹介する「蒼海(そうかい) 副島種臣 全心の書」展が、6月17日まで東京・世田谷の五島美術館で開かれている。奔放自在な造形表現から、近代的な芸術書の先駆者の足跡をたどることができる。

写真帰雲飛雨=佐賀県立美術館蔵

 佐賀藩士で号が蒼海。維新後に明治政府に出仕し、深い学識で明治天皇の侍講も務めた。「全心の書」とは副島が、習字をしていた使用人に「一画一画に『全心』を込めて、できるだけ遅く書くことを続ければ、曲がっていても筋の通った字ができる」と語った逸話に基づく。没後100年を機に、佐賀県立美術館を中心にして、致道博物館(山形県鶴岡市)など全国から作品を集めた。

 「○」の字を重ねるように筆を走らせ、躍動感あふれる「帰雲飛雨」。幾何学的な字をテンポ良く連ねた「春日其四句」。政治家としては傍流に甘んじざるを得なかったが、同時代の政治家の書のなかでは群を抜いて芸術性が高い。同じ五島美術館で6月23日から始まる佐賀出身の書家、中林梧竹(1827〜1913)の作品展と見比べるのも面白い。

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