現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事 島根・石見銀山遺跡、逆転で世界遺産入り決定2007年06月28日12時33分 ニュージーランド南島のクライストチャーチで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は28日、「石見(いわみ)銀山遺跡とその文化的景観」(島根県)の世界文化遺産への登録を決めた。同遺跡については、ユネスコの諮問機関が登録延期を勧告し、日本が推薦した候補では初の登録見送りが懸念されていたが、逆転で世界遺産入りが決まった。
国内の世界遺産としては、紀伊山地の霊場と参詣(さんけい)道(和歌山、奈良、三重)、知床(北海道)などに続き、14件目。国内の産業遺産としては初となる。 石見銀山は16世紀以降約400年にわたり採掘された。17世紀ごろには世界の銀産出量の3分の1を占めた日本銀の主産地だったとされる。採掘跡や街道などが01年、世界遺産の暫定リストに登録された。 しかし、ユネスコの諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)は今年5月、「普遍的な価値の証明が不十分」などとして登録延期を世界遺産委に勧告していた。この勧告を受け、政府は、自然と調和した「文化的景観」としての魅力などを関係国などに訴え、今回の登録に結びつけた。 文化庁の土屋定之・文化財部長は今回の世界遺産委での討議について「『自然環境と共生してきわめてユニークな遺跡』などと各国代表から評価を受けた」と話した。 最終的に登録が決まったとはいえ、一度は登録延期の見通しが強まっていたこともあり、所管の文化庁は今後、推薦や暫定リスト記載の基準を再検証するとみられる。来年の登録を目指す平泉(岩手)など、国内で暫定リストに載っている候補7件も、より慎重な戦略を求められそうだ。 PR情報 |