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西アジア遺跡調査の成果公開 東京大

2007年07月18日15時04分

 世界で初めて農耕や牧畜が始まったとされる西アジアの社会やその世界観を紹介する「遺丘と女神――メソポタミア原始農村の黎明(れいめい)」展が、東京・本郷の東京大学総合研究博物館で開かれている。

写真シリアで見つかった履物の跡。かかと跡がくっきりと見える=西秋良宏東京大教授提供

 会場の真ん中には、「遺丘」の発掘現場が再現されている。日干しれんがの建物が土にかえり、何度も積み上げられ、次第に丘となった場所だ。

 1万年余り前、今のシリアやイラクあたりに農村が出現。麦や豆などの植物が栽培され、羊やヤギが飼われるようになった。8500年前には現在のこの地域の伝統的な農村とあまり変わらぬ暮らしぶりだったとみられている。高度な建築物の跡である「遺丘」は、そんな姿を伝える。

 約500点のなかで特に目を引くのは、シリアで発見された大型の女性土偶(紀元前7000年ごろ)。細部に至るまで写実的に表現されている。土が押し固められた痕跡(同7000〜6500年ごろ)は、履物が用いられていたことを示す。

 キプロスで見つかった猫の墓(同7500年〜7000年ごろ)の複製もある。飼い猫の証拠としては世界最古とされる。

 東京大が半世紀にわたり続けてきた西アジアでの遺跡調査の成果が一挙に見られる。多彩な展示からは、この地域の技術や精神性のレベルの高さもうかがわれる。

 ◇9月2日まで。月曜と8月10〜14日休み。無料。

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