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機械遺産25件を初認定 初代新幹線・YS11など

2007年08月03日13時38分

 国産初のブルドーザー、自転車用補助エンジン、初代新幹線――。歴史に残る機械を次世代に伝えるため、日本機械学会が「機械遺産」の制度を設けた。7日、25件に認定表彰する。毎年数件ずつ選び、10年間で計100件を認定する計画だ。

写真東海道新幹線0系電動客車=JR西日本提供
写真コマツブルドーザーG40〈小松1型均土機〉=コマツテクノセンタ提供
図機械遺産一覧

 機械遺産の制度は、同学会の創立110周年を記念して設けた。機械技術の発展史で重要な成果があった機械、生活や文化、経済、社会に貢献した機械などが対象。機械や機器のほか、機械関連システム、機械工場、設計仕様書や教科書などが認定される。

 認定後は、所有する企業などが持ち続けられなくなった場合に、国立科学博物館や自治体への移管の仲介で処分や散逸を防ぐ。

 今回選ばれた25件には、初代新幹線の0系車両、国産旅客機のYS11、マツダのロータリーエンジン、ホンダの自転車用補助エンジン「カブ号F型」、豊田佐吉が発明した自動織機、東京帝国大学工学部の1905年当時の水力学の講義ノートなどがある。

 「コマツブルドーザーG40」は、戦時中に空港建設などのため、国からの要請で生産された国産初のブルドーザー。現存機は、フィリピンで使われ、終戦後に米軍が海中に投棄した。引き揚げられて豪州の農場で使われていたのが78年に見つかり、35年ぶりに日本に帰還した。

 長崎市の「小菅修船場跡の曳揚(ひきあ)げ装置」は、機械遺産がある歴史的な風景として認定された。幕末、外国から買った蒸気船の補修を目的に、1868(明治元)年に完成した。蒸気機関で動く歯車に船を揚げる装置がつけられている。

 「高周波発電機」は、1929年建設の依佐美送信所(愛知県刈谷市)に設置されていた。戦争中は海軍が使用、ここから真珠湾攻撃を命じる「ニイタカヤマノボレ」の暗号を送信したという説もある。

 選定をした同学会機械遺産小委員会の堤一郎委員長(産業技術史)は「機械は時代の技術を象徴しており、設計者の考え方ばかりでなく政策や社会も反映している。歴史に学ぶことは、新しい創造にも必要なことだ」と話している。

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