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宮尾登美子さん、幻の長編『湿地帯』出版

2007年09月12日10時52分

 作家宮尾登美子さんが40年以上前に新聞連載した幻の第一長編小説『湿地帯』がこのほど新潮社から出版された。

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 歴史の中で運命に翻弄(ほんろう)される女性を描くことの多い著者には珍しい現代もののミステリーで、1962年に女流新人賞を受けたあと、地元の高知新聞社から執筆依頼された、「生まれて初めての連載小説」だという。

 東京から高知県庁の薬事課に赴任した主人公の青年課長が直面する殺人事件の謎が、地方都市の薬品業界の官民癒着のからくりなどをふまえて明らかになっていく。「結果はさんざん」「四十三年間、筐底(きょうてい)に眠りつづけていた」とあとがきに著者は書くが、物語のかぎを握る2人の女性の描かれ方に、のちの巧みな女性造形の一端がうかがえる。本体1900円。

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