現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事 「女流文学者会」70年で幕 10月シンポ2007年09月13日11時19分 吉屋信子、宇野千代、林芙美子ら女性作家たちが集まって作った「女流文学者会」(津島佑子会長)が、近く70年余の歴史を閉じることになった。『女流文学者会・記録』(中央公論新社)を10日に刊行。来月6日午後1時半から、東京都渋谷区の東京ウィメンズプラザでシンポジウムを開く。
同会は1936年11月、初代会長の吉屋をはじめ、林、宇野、平林たい子、佐多稲子、円地文子ら「女の物書き」が結成した。当時の文壇は男性が主流。「親交をあたため、たがいの作品批判や文芸上の研鑽(けんさん)に備えたい」との狙いだった。 46年には女性作家の作品を会員が選考する女流文学者賞を創設。61年に選考委員の半数以上を会員が占めることを条件に中央公論社主催の「女流文学賞」にひきつがれた。 80年代以降でも、芝木好子、河野多惠子、大庭みな子、佐藤愛子、津村節子、杉本苑子、平岩弓枝各氏らが会長となった。だが、女流文学賞も00年で終了。若い世代の新入会員も少なくなり、昨年4月から休会していた。 最後の会長となる津島さんは「女の物書きがマイノリティーだった時代には大切な基地だったが、女性作家のことを女性だけが考える時代はもう終わった」と語る。残った活動資金はアジアの女性作家たちの翻訳出版助成に使う計画だ。 与那覇恵子・東洋英和女学院大学教授は「女性作家が集まって自分たちの視点を守った意味は大きかった」と評価する。 シンポジウムの問い合わせは共催の日本ペンクラブ(03・5614・5391)。 PR情報 |