現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事 花・映画・陶芸…創造の軌跡 勅使河原宏の回顧展2007年09月26日15時22分 6年前に亡くなった草月流の前家元、勅使河原宏の回顧展が、さいたま市の埼玉県立近代美術館で開かれている。映画や陶芸、書など独自の美意識に貫かれた作品を見ることで、多分野にわたる創造の軌跡をたどることができる。
勅使河原は27年生まれで、父は草月流初代家元の勅使河原蒼風。初めは画家を志し、東京美術学校(現東京芸大)油画科を卒業、映画監督などを経て80年に3代家元を継いだ。 竹のしなやかで強い属性を好み、様々な竹のインスタレーションを展示してきた勅使河原の回顧展らしく、美術館の展示室には、竹の回廊を抜けて入っていく。置かれている花器は自由な造形にあふれ、草月流の「いけばな」が空間を仕切るかのように展示されている。 ほかに、安部公房原作の映画「砂の女」(64年)や「燃えつきた地図」(68年)、さらに「利休」(89年)や古田織部をテーマにした「豪姫」(92年)などの映像や資料、パリや静岡県沼津市で催した茶会の記録映像などで、監督だけでなく前衛芸術のプロデューサーとしての側面もたどれる。 今年で生誕80年。ほとんどを独学で、次々と新分野を開拓していった熱気が伝わる。一般900円。10月1日は休館。電話048・824・0111(埼玉県立近代美術館)。 PR情報この記事の関連情報 |