現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事

「オオカミが双子育てた」ローマ建国神話の洞窟発見

2007年11月21日17時26分

 イタリアのルテッリ副首相兼文化相は20日、ローマ中心部の初代ローマ皇帝アウグストゥス帝(前63〜後14年)の宮廷跡近くの地下で、古代ローマの人々が建国神話の場として崇拝したとされる洞窟(どうくつ)跡が発見された、と発表した。外部からカメラを入れた調査で、この洞窟の天井に描かせたと伝えられるワシの絵も見つかった。

 洞窟が見つかったのは、円形競技場コロッセオに近く古代ローマの遺跡群で知られるパラティーノの丘。ローマ建国神話では、軍神マルスの子で生後まもなくテベレ川に捨てられたロムルスとレムスの双子の兄弟がオオカミに救われて授乳され、後にその場所に都を定めたとされている。神話上のローマ建国は紀元前753年4月21日。

 洞窟では共和政時代から、この神話を信じる人々により女性の多産などを祈る祭事が行われていたとされる。初代ローマ皇帝として建国神話を重視したアウグストゥスが修復させたとされる。

 今回見つかったのは地下16メートルの深さで、高さ8メートル、幅7メートルほど。一部が崩れ、土などで埋まっていた。外からカメラを入れたところ、貝殻や彩色された大理石が見つかった。安易に発掘すると崩れる恐れがあるという。

PR情報

このページのトップに戻る