現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事 鹿児島の西郷どん像にマントを! 「美術品」と市が難色2007年11月25日17時17分 鹿児島市にある西郷隆盛の銅像をめぐって、論争が起きている。きっかけは、生誕180年の今年12月7日に1日だけ像に着せようと、有志ら600人が奄美の大島紬(つむぎ)で作った巨大なマント。「歴史の継承に新しい風を」という思いだったが、像を管理する市は「美術品だから」と難色を示し、計画は暗礁に乗り上げた。 巨大マントの仕掛け人は市内で呉服屋を営む能勢明博さん(62)。「歴史への関心が薄れている今、若い人たちに肩の力を抜いて西郷さんに目を向けてほしい」。そんな考えに賛同したボランティアたちが参加し、4カ月がかりで仕上げた。当時のマントや西郷が尊敬した薩摩藩主の島津斉彬(なりあきら)の裃(かみしも)などを参考にした。 丈は3.8メートル、すそ回り6.92メートル、重さ8キロ。4月に鹿児島工業高校の生徒がレーザーを使って銅像を測量し、正確にわかった身長5.25メートルなどのサイズを基に寸法を決めた。能勢さんが最高級の生地12反を紬業者から取り寄せて提供し、ボタンは屋久杉製だ。 今年は没後130年、像建立70年の節目でもある。能勢さんは8月、像に着せたいと市に打診。その後、市には賛否両論40件が寄せられた。 反対は「彫刻はそれ自体で完成品なので手を加えてはならない」「なぜ大島紬なのか不明確で宣伝目的では」など25件。「指一本触れさせない」という声もあった。 一方、賛成は「能勢さんの思いに共感できる」「1日だけ着せてあげてもいいのでは」「PRの絶好の機会だ」など15件あった。 鹿児島市公園緑化課の塚田称也(しょうや)課長は「反対意見も多く、総合的に判断したい」と慎重な構えを崩さない。 鹿児島が無理なら、東京・上野公園に立つ西郷さんの銅像に着せようという声もあったが、能勢さんは「まず鹿児島から」という考えだ。「今年は実現できないかもしれない。でも、来年、再来年に望みをつなげる」 PR情報 |