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瀬名秀明さん新作小説、TOKYO FMが出版

2008年03月15日14時37分

 瀬名秀明さんの書き下ろし小説「Every Breath」をTOKYO FMが14日に出版した。同局は、この小説を基にラジオドラマも制作し、デジタルラジオやインターネットラジオ、FMラジオで放送もする。電子書籍化や、小説に登場する音楽のダウンロードサービスも実施。こうした多メディア展開で、未来のラジオの可能性を知ってもらうことを試みる。

 TOKYO FMは、デジタルラジオ放送の実用化試験放送に取り組んでおり、今は関東・関西の一部地域で、au携帯電話の対応機種などで聴ける。

 デジタルラジオは音声と一緒にデータを流せるので、今回のドラマは画像付きで放送。小説の第1章を電子書籍で無料配信する。インターネットラジオでも同時配信し、20日夜8時からFMで特別番組も放送する。

 「ラジオがデジタル化し、放送と通信がつながると、どんなかたちでリスナーに届くか。最新モデルを作りたかった」と同局の小川聡・デジタルラジオ事業本部副本部長。「ラジオの良さを残し、デジタル時代に向けて媒体の価値を向上させたい」

 放送日時などの詳細は特設サイト(http://www.magic702.jp/702/everybreath)。

■仮想空間での恋愛がテーマ

 「Every Breath」は未来の仮想空間が舞台の恋愛小説。瀬名さんは、今回のような多メディア展開を踏まえた創作について、「作品にラジオを聴くシーンを盛り込んだり、流れる音楽を選んだり。原稿に制約はあったけれど、本は本として面白くしたかった」と話す。

 作品中では、証券会社に勤めるヒロインと、仮想社会に存在する彼女のアバター(分身として登場するキャラクター)の物語が交差する。「人生は一度きりだけど、あり得たかもしれない人生は数多い。仮想空間の分身も自分の一部とすれば、どちらかが『仮』ということにはならない。未来は、いろいろなレイヤー(層)がゆるーく広がっていく社会なのかもしれない」

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