現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事 紫禁城と日中戦争で中国の20世紀を回顧 2つの写真展2008年04月12日10時49分 中国の苦難の20世紀を伝える写真展二つが東京で開かれる。都写真美術館(目黒区三田)で開催中の「紫禁城写真展」(5月18日まで)と、O(オー)美術館(品川区大崎)で12日に始まる「沙飛の日中戦争」展(16日まで)。ともに平和友好条約締結30周年を記念した企画。 北京の紫禁城は明代に築かれ、皇帝の絶大な権力と富の象徴だったが1900年、主を失う。映画「北京の55日」や、浅田次郎氏の小説『珍妃の井戸』の舞台となった北清事変で、皇帝が逃げ出した。 「紫禁城写真展」は、主を失った宮殿を記録するため翌01年に日本政府が派遣した写真師小川一真(1860〜1929年)が撮影した作品71点を展示。広大で荘厳な宮殿に人影はなく雑草が茂り、動乱の世紀の始まりを告げているように見える。 一方、沙飛(1912〜50年)は日中戦争を中国側から見つめた従軍写真家。「中国のロバート・キャパといっていいでしょう」と姫田光義中央大名誉教授は説明する。 36年に上海美術学校に入学。魯迅と出会い、その晩年を撮影する。37年に日中戦争が本格化すると前線でカメラを向ける。戦闘場面や民衆の暮らし、捕虜になった日本兵などをフィルムに収めた。49年に入院先で日本人医師を殺害し、翌年に処刑される。精神異常だったとされる。 沙飛展は、宮崎県都城市ウエルネス交流プラザ(24〜29日)▽熊本市民会館(5月8〜12日)▽鹿児島市宝山ホール(5月21〜25日)などを巡回する。電話03・3234・4700(日中友好協会)。 (渡辺延志) PR情報文化・芸能
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