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57年の精華、一挙に 神奈川県立近代美術館

2008年04月23日14時49分

 日本で初めての公立近代美術館として57年前に開館した神奈川県立近代美術館の鎌倉館、鎌倉別館、葉山館の3館同時開催で、所蔵品や過去に展覧会を開いた作家の代表作などを集めた「百花繚乱(ひゃっかりょうらん)の絵画」展が開かれている。葉山館の開館5周年を記念しての開催で、葉山では、1930年代から現代までの油彩画を中心に展示している。

 所蔵品が充実している松本竣介や麻生三郎、現代美術を代表する李禹煥ら多彩な作品群の中に、佐藤哲三(1910〜54)が死の前年に完成した「みぞれ」(寄託)も飾られている。新潟・蒲原平野の氷雨と夕暮れ、家路を急ぐ人々が塗り込められている。同じ題材を扱い、絶筆となった「帰路」も並べられており、生まれ育った新潟の農村にこだわり続け、病に倒れた画家の最晩年の激情をつかみとることができる。

 半世紀を超える美術館活動の精華であり、画家と時代の熱気が館内にこもっている。5月18日まで。(秋山亮太)

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