現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事 写真でたどる復興への軌跡 石川光陽写真展2008年04月26日15時10分 10万人を超す死者を出したと言われる45年3月10日の東京大空襲。警視庁のカメラマンとして、その被災直後の様子を記録し続けた男がいた。 写真家・石川光陽(1904〜89)。生涯で数万枚を撮影したといわれる彼のネガから、時代を切り取った作品をよりすぐった、写真展「SHOWAの原風景」が26日から、東京・九段下の昭和館で開かれている。 昭和館は、97年に石川氏の遺族から9千点を超すネガを購入。その整理とデジタル化を進めてきた。今回はその中から約100点が展示される。 42年4月の米・ドゥーリットル隊による日本初空襲など、「空襲カメラマン」として知られる石川だが、それ以外にも、事件や世相を撮った作品を数多く残している。 2・26事件(36年)を、警視庁の写真室からひそかに撮ったという写真は歴史資料としても貴重。 また、戦前の炊き出し訓練や、「(十二個食べると)大福は只(ただ)」という看板に集まる人々からは、時代の空気が伝わる。戦前の銀座・資生堂パーラーや日本橋の白木屋百貨店など、店や街並みを写した作品も。 写真展は、戦争の生々しい記録をはさみ、活気あふれる戦後の復興までをたどる。「戦争なんか撮りたくなかった」と話していたという石川氏の平和への思いがうかがえる展覧会だ。 5月11日まで、無料(常設展示室は有料)。(宮代栄一) PR情報文化・芸能
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