現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 文化
  4. トピックス
  5. 記事

「見立て」「やつし」、図録で解説 国文学研究資料館

2008年5月21日10時36分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真「風流七小町 卒都婆(そとば)」は浮世絵の「やつし」の例。画名から謡曲「卒都婆小町」を江戸の風俗にやつし、右の女性は小野小町をやつした江戸時代の娘とわかるなど、様々な意味を織り込んでいる

 国文学研究資料館が、日本の伝統的な表現技法である「見立て」と「やつし」を、文学・演劇・絵画・庭園など幅広く研究し、『図説「見立(みたて)」と「やつし」――日本文化の表現技法』(八木書店)にまとめた。159点の図版を収め、隠された意味や面白さを読み解く。

 「見立て」とは、例えば落語家が扇子をくわえてキセルに見せること。小野小町が江戸の娘に姿を変えるのが「やつし」。伝承性、重層性を盛った表現技法で、江戸時代に花開いた。

 和歌絵本、見立絵本、作庭書、浮世絵など、図版をふんだんに織り込みながら、具体的に「見立て」「やつし」の技法を詳述している。

 また、「見立て」とは異なるものを連想で結びつけること、「やつし」とは古典的な題材が当世風に姿を変えることと改めて定義。浮世絵研究者の新藤茂氏は、これまで「見立孟宗(もうそう)」と呼ばれていた春信の錦絵(1765年)は「やつし孟宗」とすべきだと指摘する。絵のキーワード(雪、竹やぶ、簑(みの)、鍬(くわ)など)から孟宗とわかるため、従来、描かれた女性を『廿四(にじゅうし)孝』の孟宗に見立てた絵だと考えられてきたが、発想から言えば、孟宗を当世美人にやつした絵となる、という。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内

朝日いつかは名人会ガイド

第5回公演の模様を収録したオーディオブック(音声のみ、有料)をダウンロード販売中です!
落語はもちろん、会場の爆笑を呼んだトークのコーナーを含む全編収録版と、柳家喬太郎「一日署長」だけの真打ち版、あわせて2種類です。詳しくはこちらのページをご覧ください。
オーディオブックの発売にあわせて、ダイジェスト版の動画も、インターネット上に流しています。オーディオブックと同様、こちらのページをご覧ください。