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書道マンガ 人物生き生き、描写が魅力

2008年5月18日12時25分

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 よく眺めるブログに書いてあった。「もうマンガにならないテーマはないんじゃないか」

 そこでの話題が河合克敏さんの連載マンガ「とめはねっ! 鈴里(すずり)高校書道部」。06年12月に週刊ヤングサンデーで始まり、いま単行本3巻が出ている。

 コミック界で珍しい「書道マンガ」だ。舞台は神奈川県下の鈴里高校。帰国子女の主人公・大江縁(ゆかり)は、ふとしたことから廃部寸前の書道部に入部。ただ一人の男子部員として、同級生で柔道全国2位の望月結希とともに、「書の甲子園」を目指す。

 リアルな描写が魅力の一つ。柔道マンガ「帯をギュッとね!」、競艇マンガ「モンキーターン」等々、アスリート系のヒット作を世に出した作者らしく、人物の動きが精密で、躍動感に富む。筆を持つ場面なども力の入り具合まで感じられる。

 これらは綿密な取材が支える。著者は各地の高校などを回ったという。その一つが埼玉県立松山女子高校。国際高校生選抜書展(書の甲子園)で、何度もブロック優勝した強豪だ。顧問の石原裕子教諭は「文化祭の揮毫(きごう)パフォーマンスを取材に見えました。マンガ? すごく面白い」。書道部員は大半が女子だが、それも設定に生かされた。

 主人公たちが書く「作品」が、もう一つの楽しみ。すべて実際の書家や高校生、大学生が制作した。ヤングサンデー編集部の高島雅さんは「依頼することが多いのですが、今は公募もしてます。ただ、うますぎてもいけないので、難しい」。

 現実の世界では「書道離れ」が言われて久しい。鈴里高校の書道部員もたった5人。「でも、彼らはとても生き生きしている。元気を書の世界に分けてほしい――」。ある書道関係者の願いだ。(宮代栄一)

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