就職氷河期に社会に出た世代「ロストジェネレーション」を主題にした雑誌「超左翼マガジン ロスジェネ」が6月上旬、かもがわ出版から創刊された。若者の労働相談を続けてきた浅尾大輔さん(37)ら4人のロスジェネ世代言論人が発起人。編集長の浅尾さんは「若者たちの怒りや苦しみなどの生きた言葉を多くの人に伝え、連帯したい」と話している。
巻頭企画は、昨年1月の雑誌「論座」に「希望は、戦争」などと題した論文を寄稿して物議をかもしたフリーターの赤木智弘さんと、浅尾さんとの対談「ぼくらの希望は『戦争』か『連帯』か」。また、作家の雨宮処凛さんが「生きづらさが越えさせる『左右』の垣根」、津田塾大学准教授の萱野稔人さんが「なぜ私はサヨクなのか」をテーマに論文を寄稿している。
「ロスジェネ」創刊の狙いを、浅尾さんはこう語る。
「若い人たちの労働相談を続けてきた中で、彼らの怒りや悲しみなどの生きた言葉がこれほどあふれていることに驚きました。しかし、既存のメディアはすくいとっていない。だからまずは彼らの言葉を発信し、連帯するための媒体を作りたかった」
タイトルにつけた「超左翼」は、労働運動のように個々の状態でいる若者を束ね、社会構造の変革を目指すものとしての「左」の意味合いを込め、「超」には「左」以外の層へのラブコール、また若者言葉の軽さを込めたと浅尾さんはいう。「みんなが少しでもよくなるために言葉を集め、発信し続けたい」。次号は12月の発売予定。(浜田奈美)