「論座」8月号が「大国としての中国」を特集している。記録的な経済成長を足がかりに存在感を高め、様々な社会不安を抱えつつ五輪開催にひた走る中国を再認識しようという企画だ。
天児慧・早稲田大学教授は「『挑戦者』から『協調』へ」で中国は「脅威」か、を論じる。
中国は覇権主義的な存在だから、東アジア統合は不可能だし目指すべき目標でもない。そうした見方を天児氏は「(中国の)変動している現実をあまりにも静態的にとらえ」ているなどと批判。中国が開かれた社会に向け移行しつつあることなどを挙げて、華夷思想的でない〈アジア共通の家〉を創造することは困難だが可能だと説く。
ジャーナリストのビル・エモット氏はインタビューで日本に、インドとの関係を深めるよう提言。「中国がアジア支配を強めることへの防波堤になりうる」という。