鵜飼(うか)いをテーマにした企画展「長良川うかいミュージアム」が21日まで岐阜市の市歴史博物館で開催中だ。
鵜飼いといえば岐阜の長良川だが、山梨から大分まで全国12カ所で行われている。企画展は中国から伝わったとされる鵜飼いの歴史や各地の鵜飼いを紹介。中心は岐阜市と岐阜県関市の9人の鵜匠だけが宮内庁式部職に任じられている長良川の鵜飼いだ。
江戸時代は鮎鮨(あゆずし)を将軍に献上するため尾張藩の保護を受け、明治以降は「御猟場」と「鵜匠」の設置を願い出て許可され、宮内省所属となった。現在も鮎を宮内庁に送っている。江戸時代の鵜飼いの様子を描いた「鵜飼遊楽図屏風」や、鮎を東京に送る際に使用された保冷箱など国重要有形民俗文化財の鵜飼い用具が展示されている。鵜飼いで使う木造船に乗ることもできる。
現代につながる鵜飼い観光も明治の中頃には組織化されていたことが資料でわかる。同博物館の大塚清史学芸員は「鮎漁だけでは廃れていた。観光が始まったからこそ昔のままの鵜飼いが今に残ったともいえる」。(斉藤勝寿)