大竹敦人の球体写真のシリーズ
夏休みの美術館といえば、子供向け展示が定番の一つ。所蔵品をアレンジする館も少なくないが、群馬県立近代美術館(高崎市綿貫町)の「こどもとおとなの美術入門 たねとしかけ」は、旬の現代美術家の作品を集めた企画展になっている(24日まで)。
1966〜76年生まれの美術家5人が中心。作品を発想する際の考え方を「たね」、それを作品にする方法を「しかけ」と呼び、作家本人のコメントを作品に添えている。
例えば、写真が内側から焼き付けられたガラスの球体を並べた大竹敦人の作品。「たね」は「人間の眼球の裏側から網膜に写る風景をのぞいてみたいという欲求」で、「しかけ」は、ガラス球をフィルムとするピンホールカメラ、という具合だ。
津田亜紀子は模様のある布で覆われた人物像を物語を演じるように並べている。小河朋司、手塚愛子、屋代敏博も「しかけ」に満ちた作品を見せている。(大西若人)