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古代中国の俑、変遷たどる 都内で2展覧会開催中

2008年11月8日15時39分

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 俑(よう)は、古代中国で始まり、貴人の墓に納めた人形。当時の人々の容姿や暮らしを写し取り、死生観も伝える一級の歴史資料だ。芸術品としての価値も高い。東京都内で開催中の二つの展覧会では、千年以上にわたる俑の変遷を通観できる。

 俑といえば秦の始皇帝の兵馬俑が有名だが、東京国立博物館東洋館(上野)の特集陳列「漢・北朝の俑」は、秦に続く紀元前3世紀から6世紀までの31点を展示。時代が下るにつれ、俑は歩いたり踊ったり、姿や表情がより細やかに表現される。

 墓を守る兵士の俑は目を見ひらき歯をむく形相だが、どこかユーモラス。冥界への案内役とされる犬の「緑釉犬」(2〜3世紀)もかわいらしい。「人々があの世の暮らしに込めた願いに、思いをはせてほしい」と川村佳男研究員。

 続く6世紀末から8世紀の俑など68点を並べるのが天理ギャラリー(神田)の「隋唐の栄華」展。統一国家を打ち立てた隋、続く唐は社会の安定をもたらし、国際性を得た文化は華やかに成熟した。「歌舞音曲の女子」(7世紀)は今にも宮廷舞楽の音色が聞こえてきそう。牛車や井戸などからは当時の暮らしぶりが浮かび上がり、霊獣や猛々(たけだけ)しい神将には人々の精神世界をかいま見るようだ。

 人々が俑を通じて死後の世界に託したのは、さらなる栄華の日々か、それとも得られずじまいの安寧だったのだろうか。(小川雪)

 東博は30日まで。600円(平常展観覧料)。月曜休み(祝日の場合は翌日休み)。電話03・5777・8600▽天理ギャラリーは22日まで。無料。日曜休み。電話03・3292・7025

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