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洛中洛外図を映像化 中世の京、鮮明に 東京国立博物館

2010年1月27日14時57分

写真:「洛中洛外図屏風 舟木本」のバーチャルリアリティー映像。本来の顔の大きさは1センチ弱だが、等身大まで引き伸ばしても画像は鮮明だ=東京国立博物館、戸村登撮影拡大「洛中洛外図屏風 舟木本」のバーチャルリアリティー映像。本来の顔の大きさは1センチ弱だが、等身大まで引き伸ばしても画像は鮮明だ=東京国立博物館、戸村登撮影

 戦国時代に終わりを告げた大坂の陣(1614〜15年)直前の京の都を描いたとされる国重要文化財「洛中洛外図屏風 舟木本」のバーチャルリアリティー映像が、東京・上野の東京国立博物館で公開中だ。超高精細のCG技術と色彩計測で、実物では数センチの人物像もくっきり拡大。2500人以上が織りなす暮らしや風俗、その喜怒哀楽の表情までを鮮やかに見せる。

 舟木本は、左右の隻に徳川氏を象徴する二条城と豊臣秀吉が建立した方広寺を配し、田植えや祇園祭礼の神輿(みこし)、軒を連ねる商店、都見物の異国人、大入りの歌舞伎小屋など、活気あふれる京の街が描かれる。作者は風俗画の名手、岩佐又兵衛と目される。

 今回の映像の制作は、同博物館と凸版印刷による文化財デジタルアーカイブ化の共同プロジェクトの一環。劣化を防ぐため公開が限られる作品の鑑賞機会を増やすほか、細密な描写の分析、顔料の特定など学術研究への貢献も期待されている。

 公開は3月28日までの金〜日曜、祝休日、午前10時から午後4時までの毎正時(午後1時はなし)。定員30人、予約制。申し込みは当日各回10分前までに、同博物館本館エントランスで。(小川雪)

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