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ヴィトン社抗議で撤去 「バッタもん」再展示(1/3ページ)

2010年10月4日11時42分

写真:問題になった「バッタもん」=岡本光博さん提供拡大問題になった「バッタもん」=岡本光博さん提供

写真:タノタイガさんの木彫りの作品「モノグラムラインシリーズ」。ロゴマークを隠して展示した=タノタイガさん提供拡大タノタイガさんの木彫りの作品「モノグラムラインシリーズ」。ロゴマークを隠して展示した=タノタイガさん提供

 高級ブランド、ルイ・ヴィトン社の抗議で5月に美術館から撤去されたアート作品「バッタもん」が、11月に復活展示される。「撤去の是非も含めて問題提起をしたい」と作者らが展覧会を企画した。この「騒動」は、近年接近する高級ブランドと現代アートの微妙な距離感も映している。

◆オリジナルとコピーの関係考える

 「バッタもん」は、欧米の高級ブランド5社のロゴマークや柄が入った生地でバッタをかたどった約40センチの立体作品。今春、神戸市の神戸ファッション美術館が企画した展覧会で9点展示された。

 だが、ルイ・ヴィトンの日本法人が「登録商標権を侵害するコピー品で作られている」と展示中止を求めた。作者の美術家、岡本光博さんは素材を明らかにせず、美術館は作品をすべて撤去した。

 復活展示となる「バッタもん・リターンズ」展は、11月6日から同27日まで大阪市の非営利アートスペース「CAS(キャズ)」で開かれる。くだんの作品のほか、関連の絵画や映像も展示する。

 岡本さんは「『バッタもん』は大量消費社会におけるオリジナルとコピーの関係を考えさせるもの。表現について広く考える場にしたい」とし、最終日に美術関係者とのトークを予定している。

 シャネルやカルティエなど多くの高級ブランドは現代アートの展覧会を開き、美術家を支援する。先端的なアートがブランドイメージの向上に役立つからだ。ルイ・ヴィトンも、村上隆ら現代美術家と共同企画をしている。

 だが、似たような「騒動」は過去にも起きている。

 美術家のタノタイガさんは3年前、宮城県美術館の展覧会にルイ・ヴィトンのバッグにそっくりな木彫り作品を出品しようとしたところ、同社から訴える可能性もあると美術館経由で伝えられた。このため、作品は表面のロゴに黒丸のシールを張って展示された。

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