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2011年10月22日10時56分
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縄文の心、土器土偶は語る 栃木などの4館がテーマ展

写真:埼玉県滝馬室遺跡出土のミミズク土偶(栃木県立博物館提供)拡大埼玉県滝馬室遺跡出土のミミズク土偶(栃木県立博物館提供)

写真:茨城県椎塚貝塚出土の山形土偶(栃木県立博物館提供)拡大茨城県椎塚貝塚出土の山形土偶(栃木県立博物館提供)

写真:新潟県道尻手遺跡出土の土偶(新潟県立歴史博物館提供)拡大新潟県道尻手遺跡出土の土偶(新潟県立歴史博物館提供)

写真:群馬県道訓前遺跡出土の焼町土器(山梨県立考古博物館提供)拡大群馬県道訓前遺跡出土の焼町土器(山梨県立考古博物館提供)

 世界最古級の土器を生みだし、1万数千年続いた縄文文化。世界的にも注目を集める、この新石器文化をテーマにした展覧会が東日本各地で開かれている。

 縄文人が呪(まじな)いに使ったとされる、ヒト形土製品の土偶。栃木県立博物館(宇都宮市)では「土偶の世界――縄文人のこころ」(11月6日まで)が開催中だ。

 埼玉県滝馬室遺跡のミミズク土偶や茨城県椎塚貝塚の山形土偶など、縄文後〜晩期を中心に約1200点。会場いっぱいに、土偶の頭、胴体などが型式別にずらりと並ぶ。「これだけの規模の土偶展はもう開けないでしょう」と技幹兼人文課長の上野修一さん。

 土偶といえば「国宝土偶展」(2009年、東京国立博物館)が記憶に新しいが、あの展示はえりすぐった土偶の優品を見せるものだった。今回の「土偶の世界」展は、似た土偶、微妙に異なる土偶を大量に集めることで、地域ごとの特性や時代による変化を映し出す。

 一方、新潟県立歴史博物館(新潟県長岡市)の「にいがたの土偶――発掘された新潟の歴史2011」(11月20日まで)は、新潟県内の縄文中期の土偶や関連製品1500点に加え、新潟県埋蔵文化財調査事業団が発掘した最新の考古資料約600点を集めた。

 展示からは、新潟県道尻手遺跡をはじめ、土偶が多数出土する遺跡には、地域的に大きな偏りがあることがわかる。また、土偶は妊婦を模したとも言われるが、乳房などが表現されていないものも少なくない。展覧会では、土偶は当初、ヒトに見える最低限の要素を備えた造形としてスタートした、と結論づける。

 イヤと言うほど土器が見られるのが、山梨県立考古博物館(甲府市)の「縄文土器名宝展〜縄文芸術の到達点」(11月23日まで)。

 縄文中期の土器100点で構成。群馬県道訓前遺跡の焼町土器、山梨県一の沢遺跡の井戸尻式土器など、文様や形が特徴的な土器が並ぶ。

 また、新潟県長岡市馬高縄文館の「国宝・重文火炎土器展」(11月6日まで)では、新潟県馬高遺跡などから出土した火炎土器の国宝2点、重文5点がそろい踏みする。

 「地域ごとに手本になる土器のイメージや作り方があり、それに従って製作をしていたようだ」と山梨県立考古博物館学芸課長の保坂康夫さん。一方で、一つの地域に複数の手本が存在する場合もあったらしい。

 4展は、どれも造形的に優れた遺物を中心に据えながら、縄文人の動きや思考をどう引き出すかに心を砕く。単なる名品展にとどまらぬこうした視点こそ、歴史系博物館の存在感を示すものと言えるだろう。いずれも月曜休み。(宮代栄一)

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