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2011年11月23日11時34分
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女性アイドルは全力で踊る 派手に激しく・成長も楽しみ

図:アイドルダンスの進化拡大アイドルダンスの進化

 AKB48のメンバーが識別できなくても、たくさんの女の子が踊っている姿には、おもわず目がとまる。いまどきの女性アイドルグループのダンスは、かつてのアイドルよりはるかに派手だ。踊る少女のひたむきさが、人々を魅了する。

■アイドルダンスの難しさ

 AKB48の妹分で、名古屋を拠点にするSKE48。新曲「オキドキ」のミュージックビデオでは、ヒップホップやバレエなど得意なジャンルに分かれて、ストリート風のダンスバトルを披露する。

 本家をしのぐ力強いダンスで人気を高めてきた。ステージの基本は16人編成。「私たちの着地の足音がそろっていたことに感動し、ファンになったと言ってくれた人がいるんです」。メンバーの桑原みずき(19)はうれしそうに語る。

 ただし、アイドルにかわいらしさは必須だ。歌詞と連動して、聴き手がまねやすい振り付けも欠かせない。小学生のころからミュージカル劇団でダンスを学んできた桑原は、「力を込めてキレを入れ過ぎると、かわいく見えない。アイドルのダンスは難しい」。

 昭和のアイドルは、「お遊戯」と揶揄(やゆ)されるような、のんびりした手の振りと、軽いステップを踏むぐらいで事足りた。しかし、現在のアイドルは全身を使って踊り、ステージ上を休みなく動き回っている。

■覚えやすい振り

 少女たちが激しく踊るようになったのは、いつからか。ある芸能事務所の関係者は「安室奈美恵やSPEEDが活躍した1990年代後半以降、習い事でダンス経験のある女の子が増えた」と指摘する。

 さらに、単独のアイドル歌手でなく、グループアイドルが全盛となり、メンバーが頻繁に位置を変える「フォーメーション」を重視したダンスが進化する。

 はしりは、2000年前後に10人ほどの編成で、一世を風靡(ふうび)したモーニング娘。だろう。「覚えやすく、キャッチーな振りを、カラオケでまねして、歌っていた」と話すのは、振付師の竹中夏海(27)だ。

 竹中が担当する10人組ぱすぽ☆は、疾走感あふれる曲に乗せて、メンバーのポジションがめまぐるしく変わる。「一人ひとりの力は小さくても団体競技のようにチームの強みをいかす」

 でも、日本のアイドルは、少女時代など肉体美の迫力で圧倒する韓国ポップスの女性グループに太刀打ちできないのでは、という疑問がわく。竹中は「Kポップはすきがないが、日本はコミカルな動きなど遊び心にあふれる」と話す。そして完成型でなく、頑張って成長していく姿を含めたエンターテインメントが、現在の日本のアイドルの特徴だという。

 「おまえらが先に倒れるか、私たちが先に倒れるか、勝負だ」。ももいろクローバーZの玉井詩織(16)はステージから、そんなふうに観客をあおる。

 アクロバチックなダンスが特徴の5人組。7月の東京公演では1日3回ステージに立ち、計65曲を踊りきった。マネジャーの川上アキラ(37)は「表現の引き出しはまだ乏しい。ぎりぎりの状況で、本気でぶつかるしかない」と言い切る。

 SKE48の松井珠理奈(14)は言う。「私たちは着飾っていない普通の女の子。そんな子たちの一生懸命なパフォーマンスを見て、仕事が大変だけど、僕も頑張ろうと思えた、と言ってくれたファンがいました。しゃべることや、グラビアにはない、ダンスを頑張ることで伝わることがある」(宮本茂頼)

    ◇

■上達見える現場を重視

 『グループアイドル進化論』の共著者、岡島紳士さんの話 アイドルはもはやブラウン管の向こうの存在ではない。AKB48が秋葉原に常設した劇場からブレークしたように、握手会やライブを披露する「現場」が重視される。ダンスは最初はつたなくても、上達する過程が見えやすい。全力で頑張る姿を間近で見て、応援しようと思ってもらえるのに適した表現だろう。

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