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2012年5月18日10時17分
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クラブじゃ踊れない? 風営法違反、店の摘発相次ぐ(1/2ページ)

写真:摘発前のクラブ「NOON」で盛り上がる客たち=2010年6月、YOHEY WAKAMOTO氏撮影拡大摘発前のクラブ「NOON」で盛り上がる客たち=2010年6月、YOHEY WAKAMOTO氏撮影

 風俗営業法違反でクラブが摘発される事例が相次いでいる。「取り締まり強化で踊る文化が消えかねない」として、法改正を求める動きが出始めている。

 4月4日午後9時半過ぎ、大阪市北区のクラブ「NOON」。約20人の客が踊る中、それを上回る数の大阪府警の捜査員がなだれ込んできた。経営者の金光正年さん(49)ら8人は、風営法違反(無許可営業)容疑で逮捕された。

 風営法では、客にダンスをさせ、飲食物を提供する店は公安委員会の営業許可が必要。許可を取っても営業時間は午前0〜1時までに制限され、かき入れ時の深夜帯に営業できない。このため無許可のままの店も多かったが、悪質な例を除き、当局の黙認状態が長年続いていた。

 クラブ事情に詳しい斎藤貴弘弁護士によると、風営法は1948年、売春婦がダンサーとして客をとっていた時代に、風紀を正す目的で制定された。ビリヤードや社交ダンスなど、後に規制対象から外れた業種もあるという。

 「NOON」は有名アーティストの出演も多い人気店。93年末に前身店を開いて以来、18年にわたり関西のクラブシーンを牽引(けんいん)してきた。金光さんは「青天のへきれき。風営法はあくまで騒音トラブルなどを防ぐための抑止力で、ウチは周辺住民との関係も良好なので大丈夫だろうと思っていた」と話す。

 大阪府警は一昨年から計10件、クラブを無許可営業容疑で摘発した。府警保安課は「客のけんかや騒音など近隣から苦情があり、取り締まりに乗り出した」。昨年に東京・渋谷のライブハウスであった放火予備事件を受け、「大勢が集まる場所では大量殺人の危険があると考えたことも摘発強化の要因の一つ」と説明する。

 最近は摘発を恐れ、「ダンス禁止」と張り紙をする店まであるという。金光さんは「シュールですよね。風営法からダンス規制の条文を外してほしい」。

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