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2012年6月8日10時9分
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人と人がつながる コミュニティーデザインの試み(1/3ページ)

写真:家島=studio−L提供拡大家島=studio−L提供

写真:穂積製材プロジェクト=studio−L提供拡大穂積製材プロジェクト=studio−L提供

写真:海士町=studio−L提供拡大海士町=studio−L提供

 高齢化や無縁化が進み、経済成長も見込めない。社会のひずみがあらわになったいま、コミュニティーや社会を再生させる新しい動きが目立ち始めた。キーワードは「デザイン」、そして「人とつながる」だ。

 東京の一等地に生まれる巨大な空き地。小田急線の一部地下化に伴う線路跡地をどう生かすか。沿線市民らが4日、「グリーンライン学校」という勉強会を下北沢駅近くで開いた。

 講師として招かれたのは、コミュニティーデザイナーの山崎亮さん(38)。空洞化する中心市街地、限界集落、荒れる森林など、北海道から九州まで全国約50カ所で、それぞれの課題に取り組んでいる。

 まず、兵庫県の有馬富士公園の例を紹介した。課題は、どうやって人を集めてにぎわいをもたらすか。

 「ヒントになったのは、ミッキーマウスなどの『キャスト』が客を迎えるディズニーランド。県立公園で人件費をかける予算はないので、地域のNGOに声をかけた」。里山を守る会やたこ揚げをする会など、30団体が公園を訪れた人たちを楽しませることで、入場者数は開園から4年で1.7倍に増えた。同じようにしてデパートや商店街にもにぎわいを取り戻した。

 もの(ハード)をつくるのではなく、人と人がつながる仕組み(ソフト)をうみだす――それが山崎流のコミュニティーデザインだ。

 「designとは形(sign)から離れる(de)ということ。見え方を整えるのではなく、問題を解決することが本質的な意味なのです」

 解決策を編み出すのは基本的には住民たち。自分がやりたいこと、自分ができること、社会が求めていることの三つが重なりあうところに解がある。

 「基本は、楽しく。そうでなければ長くは続きませんから」。山崎さんは約80人の聴衆に語りかけた。

■新しい価値を見いだす力

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