現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ニュース
  3. 文化
  4. トピックス
  5. 記事
2012年6月8日10時8分
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

〈甲乙閑話〉オタク化するタワレコ

 東京のJR新宿駅の近くにある大型CDショップ「タワーレコード新宿店」が4月下旬に大規模なリニューアルを施した。その売り場の変わりように、驚かされた。

 店は、ビルの7階から10階のフロアを占める。その「玄関」といえる7階に新譜コーナーと共に設けられたのが、「アイドル」「アニメ」「ビジュアル」の三つのジャンルの専門売り場だ。改装前、このフロアにあった「Jポップ」は8階に移った。

 当然といえば当然か。近年のCD売り上げを見れば、AKB48やジャニーズ勢ばかり目立つ。アニメソングやビジュアル系も、チャート上位の常連だ。新宿店がオープンした1998年はCD生産額が5878億円でピークに達したが、昨年はその半分以下。音楽全体とまでは言わないがことCDに限れば、「オタク」と呼ばれるようなコアなファンが市場を支えている。

 学生時代、タワレコといえば洋楽ロックを買いにきた身としては一抹の寂しさがある。ただ、店内を見回すと、違った風景が見えてくる。ご丁寧にライブで振るペンライトまで売られている、「濃い」アイドルコーナーに女性の姿も。AKB人気もあってか、一般人の近寄りがたさは薄れている。そういう自分自身だって、「品ぞろえが充実したなあ」と、女の子のポスターに彩られたコーナーをうきうきと眺めて回っているのだから。(宮本茂頼)

PR情報
検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介