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リア・ディゾン、異国から来た「アニメの美少女」

2006年12月14日11時55分

 今年、1人のグラビアモデルが、ファンの話題をさらった。「グラビア界の黒船来航」とも言われるリア・ディゾン、20歳。中国系フィリピン人の父とフランス系アメリカ人の母を持つ。

写真リア・ディゾン

 ネット上に下着姿やセミヌードの写真があふれ、「誰?」から始まり、「もっと、もっと」とお宝写真を求める声が渦巻いた。ほとんど実体が分からないまま、人気は急騰した。

 今、検索サイトに彼女の名を入れると170万件がヒット。写真集を出せば7万部、サイン会は長蛇の列ができる。グラビア写真集の「基礎票」が1万5000部とされる中、若い女性やサラリーマンらの浮動票を開拓したともいわれる。

 その人気の秘密とは。

 「アニメのキャラに似ているからみたい」と本人は片言の日本語で言う。金髪、緑色がかった茶色の大きな目、控えめな鼻筋、小さな口。「銀河鉄道999」のメーテル似ともいわれる。

 確かに、セーラー服に超ミニスカート、ルーズソックス、ヒールの高い靴を合わせた「キメラ」な姿はアニメ的だ。中国、台湾といったアジアでの人気も高く、ジャパニメーションの展開と重なるように、人気は広がる。

 彼女を表紙などで起用した「週刊プレイボーイ」の樋口尚也副編集長は「バーチャルなアイドルがリアルな世界に降りてきた稀有(けう)な例。一方で、欧米の女優とは違うたたずまい、自信なさげなシャイな視線や表情は、日本の男の子が好きなタイプ」とみる。

 リアに日本の血は入っていない。しかし、小作りな顔立ちや、幼少から安室奈美恵や宇多田ヒカルを聴き、日本で歌手になりたかったという生い立ちからか、どこか「疑似日本的」な雰囲気を感じさせる。

 実は、ネットで広がったグラビア写真の数々は、生活費や専門学校の学費稼ぎにと、自らホームページに添付して有料会員を募るためのものだった。いわば自給自足グラドル。これもまた、日本人が好みそうな演歌的な物語ではないか。「ショービズ界の目をすり抜けてブレークした」という物語がファンの「所有欲」を刺激した、とも。

 そこが、陽光を一身に浴びたアグネス・ラムらとは異なる親近感を生む。

 ついにリアは、日本に住み始めた。念願のCDデビューも決まった。日本語で「こんな騒ぎになっているなんて、びっくりしたけど、ありがたい」とは、つつましい。

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