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長渕感謝…桜島に記念碑「叫びの肖像」

2006年03月20日10時17分

 長渕剛(49)が故郷で伝説になった。04年8月にオールナイトコンサートを行った出身地鹿児島の桜島に巨大モニュメントが建立され、その除幕式に出席。ファン1万5000人以上が集まる中、コンサートも行った。ギターと叫ぶ男をモチーフにしたモニュメントを見て「何かが生まれる発信地になってほしい」。新しい音楽の聖地の誕生に感慨深げだった。

 長渕も参加した除幕の瞬間、全国から集まった1万5000人から「うぉ〜!」とどよめきが起きた。桜島に向かって叫ぶ男の姿が現れた。かたわらにはギター。「叫びの肖像」と名付けられた、桜島の溶岩38トンを使った高さ3・4メートルの巨大碑はまさしく、2年前の長渕の姿だった。

 「ツヨシ! ツヨシ!」。鳴りやまないコール。長渕は、同じ大歓声をこの場所で一晩中浴び続けた2年前の真夏の夜を思い出した。「昨日のようによみがえってくる。最高だよね」。式典後、ステージはコンサート会場に変わった。1曲目は「桜島」。最後はヒット曲「しあわせになろうよ」を大合唱した。「(桜)島よ、聞こえるか! 海よ、聞こえるか!」と絶叫。「鹿児島バンザイ、バンザイ、バンザイ!」とファンをあおった。

 モニュメントは、04年8月21日のオールナイトコンサートの感動を形に残したいという、ファンや地元市民の思いが結実したものだ。昨春に建立委員会が発足。街頭募金、個人や企業の寄付などで3496万円が集まり、制作が実行された。

 長渕は感謝の気持ちで胸がいっぱいだった。コンサートは「故郷に何か貢献できれば」という郷土愛と「音楽の力はいかほどのものなのか」を体感したくて計画した。交通不便で溶岩が転がるだけの土砂捨て場に7万5000人が集まった。「たくさんの方々のおかげで成功したんです」。この日も桜島に向かって歌い続けたが「生んでくれた母の顔が浮かび、泣きそうになった。ここで生まれてよかったなと思えた」。

 今も周辺は荒涼とした砂地だが、長渕の目には夢を抱き、目を輝かせる若者らが集う姿が浮かんでいた。「音楽でも、ほかの芸術でも、平和を願う気持ちでもいいから、理屈抜きにいろいろな人が集まって何かを発信する場所になってほしい」。新たに誕生した音楽の聖地で、伝説は語り継がれていく。



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