写真・図版 米ラップ歌手で実業家のジェイ・Z(48)は28日、ブランド管理会社アイコニックスが求めている商標権を巡る民間仲裁について、アフリカ系米国人の仲裁人が少ないのは不公正だとして中止するよう求めた。2015年10月14日、ロサンゼルスで撮影(2018年 ロイター/Mario Anzuoni)

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 [ニューヨーク 28日 ロイター] - 米ラップ歌手で実業家のジェイ・Z(48)は28日、ブランド管理会社アイコニックスが求めている商標権を巡る民間仲裁について、アフリカ系米国人の仲裁人が少ないのは不公正だとして中止するよう求めた。

 ジェイ・Zはニューヨーク州マンハッタン地方裁判所に対し、米仲裁協会(AAA)の仲裁人に人種的多様性がないのは同州の憲法とニューヨーク市の人権法に違反すると申し立てた。

 アイコニックスからのコメントは得られていない。AAAの広報担当者はコメントを控えた。

 ジェイ・Zは2007年に、自身の服飾ブランド「ロカウェア」を約2億0400万ドル(231億円)でアイコニックスへ売却した。アイコニックスは同ブランドの評価損として15年に1億6900万ドル、17年に3460万ドルを計上。17年にジェイ・Zに対し、商標権を巡る裁判を起こした。この裁判はいまも係争中。

 ジェイ・Zの申し立てによると、双方は15年に一部で和解し、今後は民間仲裁で解決することで合意していたという。

 アイコニックスは10月、ジェイ・Zが15年の和解内容に違反したとし、AAAに仲裁を要請。だがジェイ・Zは、AAAの仲裁人数百人のうちアイコニックスとの仲裁にかかわる可能性のあるアフリカ系アメリカ人の仲裁人が3人しかおらず、そのうちの1人はすでにアイコニックスの代理人となっていると主張。

 「将来の訴訟当事者に、事業を所有・経営するマイノリティーが含まれるであろうことは疑いがない。裁判官・陪審の双方の義務を引き受ける人間が人種の多様性を反映していることを、そういった当事者らが期待することは理にかなっている」とした。

 ロカウェアの売却に関しては証券取引委員会(SEC)が調査を行っており、ジェイ・Zの個人的関与や取引について質問するため召喚していたが、本人は応じていない。