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子規おりおり

老鶯若時鳥今年竹

(05/19 愛媛版掲載)

 老鶯(うぐいす)若時鳥(ほととぎす)今年竹 1893(明治26)年

 「季語は絶対一つじゃないといけないんですか」とよく質問される。表現の世界において、絶対!なんてことはないが、複数季語の句は焦点がぼやけるので、初心者には勧め難いというだけのことだ。

 季語が三つ入ってることで有名な「目には青葉山ほととぎす初鰹(がつお) 山口素堂」の句が視覚・聴覚・味覚を一挙に刺激することを鑑(かんが)みれば、子規さんの句、少々分が悪いことは認めるしかないが、まさに季節の三役揃(そろ)い踏みの一句ではある。

プロフィール

夏井 いつき(なつい・いつき)
1957年、愛媛県愛南町生まれ。俳句集団「いつき組」組長、元中学校国語教諭。「第8回俳壇賞」「第5回中新田俳句大賞」受賞。学校などで行う俳句のイベント「句会ライブ」、「俳句甲子園 全国高校俳句選手権大会」の運営に携わるなど、全国的に幅広く活動中。

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