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子規おりおり

朝顔や絵にかくうちに萎れけり

(08/09 愛媛版掲載)

 朝顔や絵にかくうちに萎(しお)れけり 1901(明治34)年

 『仰臥漫録(ぎょうがまんろく)』明治34年9月13日の頁(ページ)に描かれた「朝顔」、その絵の回りに記された四句の内の一句がこれだ。写生しているうちにみるみる「萎れ」てしまう「朝顔」ゆえの愛(いと)しさもあるのだろう。

 「朝顔の戸に掛けて去る牛の乳」は明治30年の作だが、子規の記録には「牛乳一合ココア入」と「菓子パン」の間食が頻繁に登場する。病人に毎日届けられる「牛の乳」は、鮮やかな「朝顔」と共に正岡家の朝を彩っていたに違いない。

プロフィール

夏井 いつき(なつい・いつき)
1957年、愛媛県愛南町生まれ。俳句集団「いつき組」組長、元中学校国語教諭。「第8回俳壇賞」「第5回中新田俳句大賞」受賞。学校などで行う俳句のイベント「句会ライブ」、「俳句甲子園 全国高校俳句選手権大会」の運営に携わるなど、全国的に幅広く活動中。

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