現在位置:asahi.com>文化・芸能>コラム>子規おりおり> 記事 おしろいは妹のものよ俗な花(08/18 愛媛版掲載) おしろいは妹のものよ俗な花 1898(明治31)年 「妹」の律が居なくては一日も過ごせない大病人・子規は、事もあろうに『仰臥漫録(ぎょうがまんろく)』で彼女をこき下ろしている。「律は理屈づめの女なり 同感同情のなき木石のごとき女なり」と。穴の開いた患部の包帯交換、食べることだけが楽しみだという大食らいの病人の食事の支度、日に何回とある便通の世話。喚(わめ)き煩悶(はんもん)し癇癪(かんしゃく)を起こす兄のヒステリックな罵詈雑言(ばりぞうごん)を、律は「おしろい」の花を眺めるふりをして聞き流すこともあったに違いない。 プロフィール
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