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子規おりおり

桃太郎は桃金太郎は何からぞ

(09/05 愛媛版掲載)

 桃太郎は桃金太郎は何からぞ 1902(明治35)年

 「男の子一人ほしという人に代(かわ)りて」という前書き付きの一句。「桃太郎は桃」から生まれたが、「金太郎」のような元気な男の子は、はて「何から」生まれるんでしたっけ、なんてとぼけているのだ。

 同じく『仰臥漫録(ぎょうがまんろく)』には、「女の子ほしといふを」という前書きのこんな一句「花ならば爪(つま)くれなゐやおしろいや」も並んでいる。「爪くれなゐ」は鳳仙花(ほうせんか)、「おしろい」は白粉花(おしろいばな)。終(つい)ぞ子を為(な)さざる男の二句である。

プロフィール

夏井 いつき(なつい・いつき)
1957年、愛媛県愛南町生まれ。俳句集団「いつき組」組長、元中学校国語教諭。「第8回俳壇賞」「第5回中新田俳句大賞」受賞。学校などで行う俳句のイベント「句会ライブ」、「俳句甲子園 全国高校俳句選手権大会」の運営に携わるなど、全国的に幅広く活動中。

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