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子規おりおり

鐘つきはさびしがらせたあとさびし

(11/25 愛媛版掲載)

 鐘つきはさびしがらせたあとさびし 1891(明治24)年

 子規の句にはこのような無季句もある。ただ明治29年作「行く秋の鐘つき料を取りに来る」があるせいか、あるいは「さびし」のリフレインのせいか、根底に秋の季感が漂っているように思える。

 子規の無季句つまり連句における「雑」の句を読んでみると、掲出句以外見るべき句はほとんど無い。私も少々連句を楽しむが、季語に頼ることの出来ない「雑」の長句にはてこずることも多い。季語の力を改めて思うことしきり。

プロフィール

夏井 いつき(なつい・いつき)
1957年、愛媛県愛南町生まれ。俳句集団「いつき組」組長、元中学校国語教諭。「第8回俳壇賞」「第5回中新田俳句大賞」受賞。学校などで行う俳句のイベント「句会ライブ」、「俳句甲子園 全国高校俳句選手権大会」の運営に携わるなど、全国的に幅広く活動中。

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