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子規おりおり

北風に鍋焼饂飩呼びかけたり

(12/08 愛媛版掲載)

 北風に鍋焼饂飩(なべやきうどん)呼びかけたり 1897(明治30)年

 子規が学生の頃、友人たちと「鍋焼饂飩」を8杯ずつ食べ、それでもまだ喰(く)い足らず追加を注文したら、饂飩屋が「衛生に悪い」と説教して立ち去ったというエピソードがある。

 寄宿舎の学食は御飯(ごはん)のお代わりは制限がなかったそうで、各自の名の入った木札を机に叩(たた)き付けながら「飯を呼ばんとて皆『賄(まかな)ひ賄ひ』と呼ぶ」のが慣(なら)わしであったとか。若者たちの食欲のエネルギーは「北風」なんぞに負けるはずがない。

プロフィール

夏井 いつき(なつい・いつき)
1957年、愛媛県愛南町生まれ。俳句集団「いつき組」組長、元中学校国語教諭。「第8回俳壇賞」「第5回中新田俳句大賞」受賞。学校などで行う俳句のイベント「句会ライブ」、「俳句甲子園 全国高校俳句選手権大会」の運営に携わるなど、全国的に幅広く活動中。

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