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子規おりおり

漱石が来て虚子が来て大三十日

(12/30 愛媛版掲載)

 漱石が来て虚子が来て大三十日(おおみそか) 1895(明治28)年

 子規周辺の人々が子規を語る時、彼に近ければ近い人ほど辛辣(しんらつ)な言葉を使う。漱石は「こちらが無暗(むやみ)に自分を立てようとしたら迚(と)ても円滑な交際の出来る男ではなかった」と評し、虚子は目の上のコブ的存在として大いに煙たがった。

 が、そんな雑言も含めての子規の魅力は、この句の根底に溢(あふ)れる情ではないか。漱石が来たぞ虚子が来たぞと喜ぶ子規をなんだかんだいって皆愛していたのだと納得する、いよいよ明日は大晦日(おおみそか)である。

プロフィール

夏井 いつき(なつい・いつき)
1957年、愛媛県愛南町生まれ。俳句集団「いつき組」組長、元中学校国語教諭。「第8回俳壇賞」「第5回中新田俳句大賞」受賞。学校などで行う俳句のイベント「句会ライブ」、「俳句甲子園 全国高校俳句選手権大会」の運営に携わるなど、全国的に幅広く活動中。

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