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子規おりおり

来年はよき句つくらんとぞ思ふ

(12/31 愛媛版掲載)

 来年はよき句つくらんとぞ思ふ 1897(明治30)年

 「来年は」とあるから、季語「年の暮(くれ)」の一句と考えればよいだろう。そう思って読むと子規の描く「年の暮」はいかにも俳人的である。「うかうかと鴨(かも)見て居れば年くるる」は吟行を旨とする俳人の姿であるし、「年の暮財布の底を叩(たた)きけり」は貧乏を性とする俳人の生きざまであり、「居酒屋に今年も暮れて面白や」は酒を友とする俳人の矜持(きょうじ)でもある。

 そして「来年はよき句つくらん」の心をもって1年間の連載を閉じたいと思う。

プロフィール

夏井 いつき(なつい・いつき)
1957年、愛媛県愛南町生まれ。俳句集団「いつき組」組長、元中学校国語教諭。「第8回俳壇賞」「第5回中新田俳句大賞」受賞。学校などで行う俳句のイベント「句会ライブ」、「俳句甲子園 全国高校俳句選手権大会」の運営に携わるなど、全国的に幅広く活動中。

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