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コミックバンド「ポカスカジャン」、10周年で記念CD

2006年05月18日

 奇想奇抜なネタを音に乗せる脱線音楽のコミックバンド「ポカスカジャン」が結成10周年を迎え、6月に記念CD「キング・オブ・ベスト」「キング・オブ・ワースト」を発売する。テレビやラジオで放送できない危険なネタがぎっしりだ。

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ポカスカジャンの3人。大久保ノブオ、省吾、タマ伸也(右から)

 東京・鴬谷の元キャバレーで3月にあった記念ライブ。ステージ上に、ペットボトルのコーラを手にしたメンバーが2人。ゴスペル調の歌が始まると、2人はコーラをぐっと飲む。そして、コーラス部分だ。「ワワワワー」と歌わんばかりに2人が発したのは、ゲップ。ゲップの統御は難しく、時にはコーラを吐き出してしまう。体を張ったネタ「濡れた歌声 ゲップトーンズ」。万事この調子で延々約3時間。観客も体を張って笑い抜くのだ。

 リーダー大久保ノブオ以下、タマ伸也、省吾の3人。それぞれバンドのボーカルだった。95年春、大久保が「WAHAHA本舗」に入ると、省吾、ロック仲間のタマが続いた。「タブーに挑戦するロックスピリッツを感じたから」と大久保。

 96年デビュー。バンド名は大久保が打楽器の響きにヒントを得て「ポカ、スカ、ジャーンって感じで。もっとまともな名前を考えればよかった」。ネタに絡ませる音楽は海外ポップスから歌謡曲、クラシックまで。作詞・作曲もする。

 ネタは約500曲。CDからひろってみると、「ア行のバラード」は「あいうえお」の5文字だけでエッチな場面を描き出す。バッハの名曲を、生き返った死人のうめき声のアカペラでなぞる「ゾンビ上のアリア」は、彼らいわく「通好み」の佳作だ。

 長渕剛の「ろくなもんじゃねえ」を思わせる旋律で、絵描き歌を歌いながら画用紙にマジックでドラえもんに似ていない“ドラえもん”を描く「ドラえもんじゃねえ」、五木ひろしの声色で歌う「犬の五木のおまわりさん」、海援隊の「母に捧げるバラード」を援用し、武田鉄矢の物まねで早口言葉を唱える「鉄矢の『贈る早口言葉』」……。

 演奏や声帯模写でも手堅い力量を備えた3人だが、テレビなどでは本領を発揮しにくい。出演もするのだが、際どいネタは電波に乗せられないのだ。

 今回の「ベスト」はライブ収録なので、一切の遠慮無し。「ライブやCDの中で、自分たちの生き様をちらっとでも見せたい」と大久保。「ライブの空気感を楽しんで」と省吾。タマは「10年を機にいろいろと展開させたい」と話す。

 CD2枚に特典映像のDVD1枚を付けた3枚組みボックス「キング・オブ・ポカスカジャン」の形でも販売する。オリジナル曲中心の全国ツアーも6月1日から始まり、大阪、福岡、札幌などを回る。電話03・3406・4472(WAHAHA本舗)。

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