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坂東三津五郎さん、高知「弁天座」を訪問

2007年06月10日14時00分

 高知県香南市赤岡町に完成した多目的文化施設「弁天座」を8日、歌舞伎俳優の坂東三津五郎さん(51)が訪れた。三津五郎さんは「今の時代に、これほどの舞台ができるのは快挙なこと。赤岡町のみなさんの活躍は、歌舞伎界にとっても喜ばしい」と絶賛。あこがれの俳優の訪問に、同町で活動する土佐絵金歌舞伎伝承会のメンバーらも大喜びで、「歌舞伎界との連携の第一歩になれば」と期待を寄せた。

写真弁天座を訪れ、桟敷席で土佐絵金歌舞伎伝承会のメンバーらと語らう坂東三津五郎さん(右から2人目)=香南市赤岡町で

 弁天座に入った三津五郎さんは「木のいい香りがする。これが日本の良さですよね」とまず深呼吸。舞台、楽屋、地下にある廻(まわ)り舞台の仕組みなども見て回り、「ここなら役者と観客が一体となって楽しめそう。地域の方も行政も、よく頑張りましたね」と話した。また、かつては歌舞伎が庶民にとって一番の娯楽だったことを挙げ、「娯楽が多様化した平成の時代に、地方で歌舞伎の舞台が作られたのは本当にすごいこと。歌舞伎界にとっても、大きな意味がある」と話した。

 「プロにどう見られるか」と不安そうだった弁天座運営委員会と伝承会のメンバーらも、三津五郎さんの言葉にほっとした様子。弁天座はプロの俳優による公演が目標の一つでもあり、伝承会で事務局長を務める横矢佐代さんは「これが都会の歌舞伎界とつながるきっかけになれば」と夢を膨らませていた。

 坂東三津五郎さんは、62年に初舞台。五代目坂東八十助として活躍し、01年に十代目坂東三津五郎を襲名した。現在は日本舞踊協会の常任理事を務め、映画やCMなど幅広い活動を展開。今回は日本舞踊坂東流の指導のため来県したが、弁天座の完成を聞きつけ足を運んだという。

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