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「親子の情愛しっかりと」 義経千本桜出演の尾上菊五郎

2007年02月27日16時01分

 3月2日から始まる東京・東銀座の歌舞伎座「三月大歌舞伎」で「義経千本桜」が昼夜通しで上演され、尾上菊五郎が義経の腹心佐藤忠信に化けた源九郎狐(ぎつね)を演じる。菊五郎は、この演目の魅力を「男女・親子・主君への恩など、さまざまな愛をテーマに織りなす壮大な源平絵巻です」と語る。

 忠信役は、五代目菊五郎が型を作り、六代目が洗練させた。当代の七代目菊五郎は、二代目尾上松緑から教わったという。2月の「仮名手本忠臣蔵」での早野勘平役に続いて、音羽屋の家の芸を披露することになり、「歌舞伎座で、ふた月続けて父や先輩に教わった役をできるのは幸せです」と話す。

 義経の愛妾(あいしょう)静御前と、朝廷から賜った初音の鼓の守護を命じられた忠信が、実は鼓に皮を張られた夫婦狐の子の化身という設定。昼の部の「鳥居前」では襲われた静御前を救う場で大立ち回りを演じ、「道行(みちゆき)初音旅」では清元節による舞踊を見せる。

 主君の愛妾との道行きだが、「音羽屋型は清元が入るのでやわらかくなる。男女の道行きみたいな、ちょっと色っぽい雰囲気があっていい。芝居の構成上、なまめかしいところが必要なんです」。

 夜の部の「川連(かわつら)法眼館(ほうげんやかた)」では、本物の忠信との二役を演じ分ける。子狐の心情を吐露し、骨肉の争いに陥った義経の共感を呼び込む。

 「前半の人間忠信を気を抜かずにやらないと狐が立たない、と松緑おじさんに教わった。自分の偽物がいると知って緊張感を募らせることで、後半の狐との対比を出せる。狐が本性を現すところは発散できる場。親子の情愛をしっかり表現したい」

 26日まで。出演は他に、幸四郎、仁左衛門、藤十郎、梅玉、福助、左団次、芝翫ら。1万7000〜2500円。電話03・5565・6000(チケットホン松竹)。

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