現在位置:asahi.com>文化・芸能>芸能>舞台>歌舞伎> 記事 若手が芸を磨き合う 新春浅草歌舞伎が上演中2008年01月05日15時01分 花に責められる緊縛の赤姫、総身に傷を負ったいなせな色悪……。若手の歌舞伎俳優が芸を磨き合う「新春浅草歌舞伎」が今年も、東京・浅草公会堂で上演中だ。こってりした義太夫狂言と、さらりとした江戸前の世話物で新年を彩る。 実年齢の若さは、それだけで華やぎの源。市川亀治郎、片岡愛之助、中村勘太郎、中村獅童、中村七之助ら、そうした俳優の集結が歌舞伎を青々と弾ませる。 今回、亀治郎が初役で臨むのが「祇園祭礼信仰記」の雪姫。「三姫」の一つで、女形の重要な役だ。政争のあおりで金閣寺にとらわれ、両手を縛られた絵師の娘雪姫。彼女を責めるように散る桜の下、つま先で描いたネズミの絵が本物と化し、縄を食いちぎる。 「深窓に育った人物なので、しどころが少ない中で演じないといけないから大変です」。舞踊を得意とし、毒を含んだしなやかさを持ち味とする今の亀治郎にとって雪姫は「本当は自分のニンにはない役」という。「でも、大役を先輩に習うのがうれしい。役の幅を広げる機会でもあるし」 99年に浅草歌舞伎で演じた「鳴神」の雲絶間姫。これは中村芝翫に教わった。「本当に勉強になった。雪姫は、京屋のおじさん(中村雀右衛門)に習った。役者としての財産が増える点で感謝しています」 「これ、縁のない芝居だったですね」というのは、「与話情浮名横櫛」の切られ与三郎に初めて挑戦する愛之助。「しがねえ恋の情けが仇」の名せりふで知られるお富与三郎の物語だ。 「おじ(片岡仁左衛門)に習いましたが、手本が素晴らしいのでプレッシャーです」。仁左衛門の与三郎は近年、無類だろう。すっくと立ったやくざな姿、投げやりな愁いを帯びつつも端正な横顔。このところ、「愛之助は見た目が仁左衛門によく似ている」との評判もしきりだ。 「要は教えにいかに近づけるかです。前半の見染めの場は、なよなよしすぎず、雰囲気を描く。後半はただのやくざではなく、もともとの若だんなが見え隠れしないといけない」。大阪出身なので「江戸弁にも四苦八苦」という。 「同じような世代の俳優と火花を散らし合うことは大事。僕は主でも脇でも、自分の役で光っていればいいと思っています」 27日まで。演目はほかに「傾城反魂香」など。市川男女蔵、中村亀鶴らも出演。9000〜2000円。チケットホン松竹(03・5565・6000)。同じ座組で2月、福岡・博多座で「義経千本桜」などを上演する。 PR情報文化・芸能
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