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「アニメとは違うのだよ」 旭堂南半球がガンダム講談

2006年10月11日

 アニメ「機動戦士ガンダム」の世界観を伝統話芸で表す試みを、若手講談師の旭堂南半球(30)が続けている。「セリフに力があるガンダムの魅力は、絵に頼らず、言葉だけでも伝えられるはず」と言い、16日には、「ガンダム講談会」と銘打った初の独演会で2席を披露する。

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アニメの戦闘機風の高座でガンダム講談を語る旭堂南半球=3月、大阪市内で

 「その日のガトーのいでたちを見てあれば、右手(めて)にビームライフル左手(ゆんで)にジャイアントバズーカ腰にザクマシンガンを帯び、兜(かぶと)には指揮官用の角飾り、金覆輪(きんぷくりん)縁取りなしたる柳の葉のシールドは背に負い、小高いところに駒を乗り上げれば……」

 南半球自作のガンダム外伝「アナベル・ガトーの奮戦」で、ジオン軍のエースを紹介する修羅場読みのくだりだ。講談「明智左馬助琵琶の湖水渡り」を下敷きに創作した。もう1席の「ジオン軍対連邦軍の戦闘」は、太平洋戦争の旧ビルマ戦線にいた祖父の経験談を踏まえている。

 南半球は「祖父は九死に一生を得た体験を繰り返し話して戦争の悲惨さを伝えてくれた。ガンダムのアニメで平和の価値を説くように、講談版でも娯楽性と歴史の教訓の両立ができれば」と話す。

 大学卒業のころ、講談を初めて聴くと、1話ずつ山場が来る続き読みの手法に「これはガンダムやんか」と思った。「真田の赤備え」は、「赤い彗星(すいせい)シャア」に通じると確信した。ガンダムを講談で語る目標を胸に秘め、00年、現四代目南陵に入門した。

 古典約40席を稽古(けいこ)して語りと物語の構造を学んだことで自信を付け、今年3月、ガンダム講談を初披露。師匠から「もっと派手にやったらどうや」とお墨付きを得た。戦闘機のような高座に、袴(はかま)の紋にジオン軍のマークを入れるなど、高座姿もガンダムらしくして上演する。

 南半球は「一人一人が孤立しているぼくらの世代でも、ガンダムという祭りを媒介すれば仲間とのつながりを持てる。講談会がそんな場になれば」と、各地でのガンダム講談会を計画している。

 16日の講談会は大阪・千日前のトリイホール(06・6211・2506)で、午後7時開演、2500円。「劇団ガンダム」メンバーらによる大喜利などもある。

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