新内流しと越中おわら節「風の盆」が哀調を響かす公演「風に立つ仲三郎」が20回を迎え、29日、東京・明治座で上演される。歌舞伎の市川右近が特別出演。邦楽と民俗芸能のジョイントが長く続くのは珍しい。
江戸・吉原の夕闇、どこからともなく聞こえてくる流しの新内節。富山市八尾町で流しの三味線と踊りが町中を芸能の渦に巻き込む「風の盆」。いずれもしくしくと切ない。人間国宝の新内仲三郎が「歩く芸能」の共通点に着目。98年9月に始めたのがこの企画だ。
今回も仲三郎らが「風の盆」の加賀山昭社中と共演する。右近の舞踊「子宝三番叟」も。開演午後2時。出演はほかに新内剛士、富士松加奈子ら。9000〜3500円。劇場(03・3660・3900)。