観世流能楽師で銕之丞家当主だった観世華雪(1884〜1959)の五十回忌と、昨年亡くなった観世栄夫の一回忌を追善する銕仙会特別公演が30日、東京・渋谷の観世能楽堂で催される。51年に華雪が復曲した能「求塚」を、現当主の九世観世銕之丞が演じる。
「求塚」は、男2人に求愛された苦しみから入水した女と、その死を嘆き、墓前で差し違えて果てた男2人の話が核になる。銕之丞は「生死が隣り合わせという意味では、現代的テーマとも言える。銕之丞家の能の『風』を伝える曲だ」と話す。
演目はほかに舞囃子「敦盛」「海士」や仕舞「西行桜」、狂言「無布施経」など。1万2000〜6000円。銕仙会(03・3401・2285)。