三越歌舞伎60年記念「女殺油地獄」 獅童、笑三郎
2006年05月29日
東京・日本橋の三越劇場で、若手俳優が活躍してきた「三越歌舞伎」が発足60年を迎えた。記念に中村獅童、市川笑三郎主演の「女殺油地獄」(片岡仁左衛門・監修)を、6月2〜22日に上演する。
空襲を免れた日本橋三越本店は46年にホールを三越劇場と改称。歌舞伎座などは戦争で焼け落ちたため、戦後の歌舞伎を支えた。客席数500余で、演技の細部まで観客に見えることから、若い歌舞伎俳優には、こわい道場だった。その後中断し、平成に入ってから積極的に「三越歌舞伎」を再開している。
獅童は「女殺油地獄」で、初役の与兵衛を演じる。顔見知りの女房お吉に借金を断られ、カッとなり殺してしまう無軌道な江戸の若者だ。「親のちゃんとした愛情を受けずに甘やかされた坊ちゃん。コツコツ働かない。プライドを傷つけられると切れて、人を殺してしまう。殺人こそ犯さないが今でもこんな若者はいるのではないでしょうか」と見る。過保護に育った坊ちゃんらしい甘さ、柔らかさの表現をねらう。
お吉役の笑三郎は「おせっかい焼きのおばさんが殺人事件に巻き込まれてしまう。関西のお芝居は好きなのでうれしい」と言う。今年でキャリア20年。市川猿之助の秘蔵っ子だが、今回は仁左衛門の指導を受ける。「お二人とも根本は同じ。無心に役を生きろ、と指導してくれる」。8500円。電話03・3274・8673(同劇場)
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