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落語浸透へ一心不乱 林家たい平、初のDVD発売

2007年02月14日16時06分

 見るからに、とても忙しそうだ。落語で歌で、そしてテレビやラジオでも。林家たい平が、ひとかたならぬ動きを見せている。ライブにこだわるスタイルが一変、人気テレビ番組「笑点」でギンギンに目立ち、今年に入って初のDVD「落語独演会」を発売。思うところを、さて、聞いてみよう。

 東京・上野の鈴本演芸場前。夜席の中入りに、何やら、かまびすしい歌声が。木箱を使った仮設ステージ上でたい平が、マイクを握って歌を歌っているではないか。中身は、古典落語「芝浜」に似ている。曲名も「芝浜ゆらゆら」。大まじめに昨年、歌手デビューしたという。

 「落語は、ポップソングに仕立てても感動できる。歌でもテレビでも、とにかく落語を浸透させたい一心なんです」

 師匠こん平の後釜として昨年5月から正式にレギュラー出演する「笑点」への姿勢も同じ気持ちからだ。座布団をひたすら運ぶ「山田君(山田隆夫)」に、派手に突き飛ばされる役回りを早くも探り当てている。気になる人だが、あまり重視されなかった「山田君」をクローズアップする“お手柄”も。レギュラー出演のラジオ番組も2本ある。

 「忙しいですよ。じっくりけいこする時間も見つけにくい。でも、だからこそ、高速回転で落語を真剣に考える」

 DVDは「紙屑屋」「愛宕山」「粗忽の釘」「不動坊」やインタビューなどを収める。映像作品を出さない主義を通してきたのに、またどうして。

 「子育て中のお母さんたちが、独演会などになかなか来られない、と聞きましてね。『笑点』同様、落語を広く紹介する使者としては取り組まねば、と」

 一見、脈絡もなく、メディアにあふれている感がある。が、底流には、故郷の埼玉・秩父への思いがこもっているという。DVDの噺(はなし)も秩父市での独演会の収録だった。

 「越後を大事にしてきた師匠の影響です。やっぱり、ふるさとの人情や熱いハート。ここから発する噺こそ、人を感動させると思います」

 DVDの問い合わせは電話03・3264・1576(竹書房)。

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