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立川談幸、『談志狂時代』出版 内弟子生活振り返る

2008年03月28日15時27分

 落語立川流の一門約50人の中でただ1人、立川談志家元の内弟子をつとめた談幸が、内弟子生活を振り返る著書『談志狂時代』を出した。天才肌の気難し屋で知られる談志の意外な素顔が描かれている。

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 伝統芸能の世界でも、師匠の家に住み込んで芸を習う内弟子制度は急速にすたれつつある。談幸は78年に入門した翌年から2年半、談志のもとで暮らした。

 「師匠は、師弟という伝統的な関係を尊重しながら、それを現代的にしようとしていた。自分が弟子だった頃にいやだったことは弟子にもさせない。師弟のような、親子のような、合宿のような日々でした」

 芸人には堅気にない一種独特のにおいがあり、談幸はそれが苦手。幸い、談志にはそのにおいが無かった。何事にも独自の価値基準とセンスを持つが、それが合いさえすれば、一緒に暮らすのは楽だったという。

 「落語らしさ、噺家(はなしか)らしさを、師匠はとても大切にする。このらしさをかぎ取るセンスを、弟子にDNAとして伝えるのが師匠の願い。今の落語の芸風には全面的に賛成ではないが、かといって否定もできない。せめて自分の芸のDNAだけは残したいのでは」

 世の「談志評」はどれだけ当たっているか。

 「天才」は――「その通り。見たばかりの映画の面白さ、見どころを瞬時に言葉で再現してしまう。すごいです」。「毒舌」は――「本音を正直に言っているだけ」。「生意気」は――「そんなことはない。むしろ配慮の塊のような人。だから他人の配慮のなさに対してはとても厳しい」。「ケチ」は――「ケチでした(笑い)」

 『談志狂時代』はうなぎ書房から。

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